今までママを独り占めしていた上の子。「赤ちゃんがお腹にいるんだよ」と話しても、いまいちイメージがわかなかったのに、大きくなるお腹を見るにつれてだんだんと赤ちゃんが産まれてくることを実感します。
「赤ちゃんどうやって産まれてくるの?」「お腹の中で狭くないの?」と子どもらしい疑問を投げかけられることも増えてくることだと思います。妹や弟が産まれることは、上の子にとっても嬉しい出来事です。でもいざ産まれると、ママを困らせる態度をとったり赤ちゃんに嫉妬したりする上の子。今回はそんな上の子の心のケアの仕方や、ママが気を付けておくポイントについてまとめました。
この記事のもくじ
本当は赤ちゃんのことが大好き
「早く会いたいなぁ」とお腹を撫でて楽しみにしていた上の子。でも、いざ出産になると、ママは入院してしまって、一緒に過ごす時間が減ってしまう。赤ちゃんが産まれると、嬉しい反面、ママと赤ちゃんの関係に嫉妬して不安になったり寂しくなったりして急にママを困らせるような態度をとったりします。このことを「赤ちゃん返り」といいます。
上の子が赤ちゃん返りした時の対処法は?
抱きしめて気持ちを受け止める
今までママを独り占めしていたのに、急に赤ちゃんに付きっ切りになり「あなたは自分で出来るでしょ。ママは赤ちゃんのお世話で忙しいんだから、頑張って自分でしてちょうだい」という雰囲気がプンプン漂っていると、子どもは赤ちゃんに嫉妬の気持ちを抱いたり、ママを振り向かせようとわざとわがままを言って困らせようとします。
それを言うのは禁句だ。と思っているママは、気を付けて言わないように言わないように過ごすと思います。でも、どうしても心の中では「あなたは自分でしてちょうだい。わがまま言わないでよ」と思ってしまいますよね。体はひとつしかありませんから。そして、言わなくても心の中で思っていることは子どもには伝わってしまいます。子どもはママの心を敏感に感じ取ります。
そう思ってしまうことはしょうがないので、とにかく気持ちを受け止めることが大切です。「ごめんね。ママに抱っこしてほしかったね。あなたのことも大好きだから大丈夫だよ。」と言って抱きしめてもらうだけでも、「ママは忙しいけど、ちゃんと自分のことを大好きでいてくれている」と伝わり、安心することができます。
不安な気持ちが強い子どもは、ママやにかまってほしくて、何度も困らせる態度をとると思いますが、何度も何度も抱きしめてあげてくださいね。
お姉ちゃん、お兄ちゃんなんだからと言わないこと
「もうすぐお姉ちゃんになるんだからちゃんとしなさい。」
「お兄ちゃんでしょ。良い子にしなさい。」
「お姉ちゃんになれないよ」
「お兄ちゃんなのに格好悪いよ」
このような言葉は上の子にとって、とても辛い言葉です。先に産まれただけで、ママの子どもであることは一緒なんです。もちろん年が上の方が、我慢を覚えるのも早かったり、言葉をたくさん知っていたり、できることもたくさんあります。
でも、妹や弟が出来てもまだまだ子どもです。我慢ができないことも、ママを独占したいこともあります。下の子が産まれた途端、「お姉ちゃんなんだから」「お兄ちゃんなんだから」と言って我慢させられたり、良い子でいることを求められたりするのは、しんどいですよね。
例えば3歳の子がいたとします。一方は、下の子が産まれるからお姉ちゃんになりました。でも、よその家の3歳の女の子は、上に6歳と9歳のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいます。同じ3歳なのに、「3歳なんだからちゃんとしてよ」と言われる子と「まだ3歳だからいいよ」と言われる子がいるんですね。置かれている環境が違うので仕方がありませんが、甘えたい気持ちはみんな同じです。
例え小学校に入ってからでも、子どもはまだまだ親に甘えたいものなのです。「甘えたいのに我慢している」ということを理解して接してあげると自然に赤ちゃんを可愛がるようになり、パパやママのことを困らせるような態度は減っていきます。
時にはママやパパと二人だけの時間を過ごす
今まではママやパパの愛情を独り占めしていたのに、妹や弟ができるとなかなかそうはいかなくなり、寂しさや不安な気持ちを抱えます。ママもパパも上の子のことは大好きでも、時には「二人きり」になって、「100%自分だけで独り占め」をしたいのが上の子の気持ちなんですね。
一日の中のほんの数分でも子どもは満足します。時間の長さが問題ではなく、どれだけ上の子だけに向き合ったかが大切です。「ママ(パパ)と二人きりだ。ママ(パパ)は自分のことが大好きなんだ。」と感じてもらうことが出来ればいいんです。
下の子が寝ている間に、膝の上に乗せて絵本を読む。ママとパパで交互に下の子の面倒をみて、上の子と二人きりの時間を作るなど、一日の中の少しの時間でいいので、上の子と二人きりで過ごす時間を作るようにしましょう。
上の子を優先にする
おやつを配る順番。お風呂に入る順番。抱っこする順番などを、可能な限り上の子を一番にします。ちょっとしたことですが、「僕の方が一番」と感じて安心するようになるので、効果は抜群です。
さいごに
赤ちゃんのお世話で忙しい時にわがままを言われると困りますよね。でもイラっとした時こそ、ぐっとこらえて、笑顔でぎゅっと抱きしめてあげてください。上手く歯車がまわりだし、少しずつ楽になります。パパや祖父母と協力しながら、上手くバランスをとって育児を楽しんでくださいね。
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