二人目の出産で上の子にイライラする時の対処法は?おすすめの絵本も

二人目が産まれるまでは、お母さんやお父さんを独り占めしていたお子さんも、下の子が産まれるとそうはいかなくなります。
今までできていたことができないといったり、わがままな態度で親の興味を引こうとしたり、頭でわかっていてもそんな姿が続くと「イライラ」しますよね。
今回は、二人目の出産時に上の子にイライラした時の対処法や、そんな時におすすめの絵本を2冊紹介します。
この記事のもくじ
赤ちゃん返り
そろそろ二人目を迎えようかというママには、上の子が赤ちゃん返りしないかしら?と心配している人もいるでしょう。
赤ちゃん返りとは、寂しさやストレスから、幼い子供が赤ちゃんのような行動を取ってしまうことです。
たとえば、弟や妹ができたとき、ママや他の家族から充分にかまってもらえなくなった寂しさから、赤ちゃん返りを起こす子どもがいます。
お漏らしやおねしょをしたり、必要以上に甘えてきたり、我が儘になったり暴れたり。
赤ちゃん返りを起こされると、ママも下の子の育児でも大変なのに、さらに追い詰められて心も体もまいってしまいます。
赤ちゃん返りをした時の対処法
一時のことだと思ってスルーする
上の子の一言一句、行動の全てが気になるとは思います。
母親なので当然ですね。
ただ、赤ちゃん返りをしているお子さんと向き合っていると、本当に大変です。
問題行動を起こしても、なるべく気にしない。
叱らなくても大丈夫です。
お子さんも頭ではよーくわかってるんで。
お子さんは、「あなたのことも大切だよ」という安心が欲しいだけ。
それを、不器用な態度で一生懸命表しています。
とにかくたくさんの愛情を与えてあげること。
赤ちゃんも大切だけど、あなたもママにとってとっても大事だよ、だいすきだよという気持ちを伝えて、いっぱい抱きしめてあげることです。
「なんでそんなことするの!」と叱り続けると悪循環なので、ある程度は目をつむって、深呼吸して抱きしめましょう。
絵本でリラックス
赤ちゃんのお世話中は、上の子と遊ぶ時間までは、なかなか取れないものです。そんなときは、絵本を読み聞かせるのはどうでしょうか。絵本の読み聞かせなら、上の子も赤ちゃんも一緒に、楽しむことができるでしょう。
下の子が産まれた時におすすめの絵本
赤ちゃんのお世話をしているママも、赤ちゃん返りをしている上の子も、お互いに、リラックスできるような絵本を2冊紹介します。
ママの愛情を独り占めしてきたお子さんにとって、赤ちゃんの誕生は大きな事件。ママを取られてしまう不安や嫉妬、寂しさや我慢を感じながらも、少しずつおにいちゃん・おねえちゃんとしての自我が芽生えてきます。
そんな心の揺れをやさしく描いた、2冊の絵本。おにいちゃん・おねえちゃんになる子供と、ぜひ一緒に読んでみてください。
ちょっとだけ
【あらすじ】
赤ちゃんが産まれて忙しくなったママは、なっちゃんのことを構ってくれなくなりました。お姉ちゃんになったのだから、ひとりで自分のことをやってみようと頑張るなっちゃん。一人で着替えたり、牛乳を注いだり、ブランコに乗ったり、「ちょっとだけ」なっちゃんはお姉ちゃんになっていきます。でも、どうしてもママに甘えたくなったとき、「ちょっとだけ」抱っこしてとお願いするなっちゃんを、ママは「いっぱい」抱きしめてくれるのでした。
【お薦め理由】
お姉ちゃんになろうと頑張るなっちゃんと、それを温かく包み込むママとの両方の姿が、心に響いてくる温かい絵本です。健気で一生懸命ななっちゃん、その気持ちごとを抱きしめるママの姿には、このような親子になりたいと感じることでしょう。赤ちゃんが産まれたことで芽生える、子供の自立心と寂しさを感じながら、親子で読みたい絵本です。
あげます
【あらすじ】
ママに抱っこされて「へんなの」がやってきてから、ぼくの生活はガラリと変わります。家族はみんな「せなかにんげん」になり、ぼくを構ってくれなくなりました。「へんなの」なんて誰かにあげちゃおうと、芸を仕込む訓練を始めたぼく。そのうちに、「へんなの」はぼくに懐き、ぼくも可愛らしくてたまらなくなり、「へんなの」はぼくの大切な妹になったのでした。
【お薦め理由】
家族の愛情を一身に集めていた子供が、突然の赤ちゃんの出現によって戸惑い、焼き餅をやいたり、悔しく思う気持ちが手に取るように伝わります。そこからの、「赤ちゃんを誰かにあげよう」という衝撃的な発想が、実にユーモラスに描かれています。疎ましく感じていた赤ちゃんに、徐々に愛情が芽生えていく姿はほほえましいの一言。おにいちゃんになったぼくに、大きなエールを送りたくなる絵本です。
さいごに
赤ちゃんの誕生で生じる、子供の戸惑いや不安、寂しさや嫉妬を、さりげなく描いた絵本を2冊紹介しました。
赤ちゃんを慈しむ気持ちが芽生え、おにいちゃん・おねえちゃんとして成長していく子どもの気持ちに思いをはせながら、ぜひ親子で一緒に読んでみてください。
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