2018年4月から導入されることが発表された「キッズウィーク」。
ネットではすでに賛否両論あるようですが、キッズウィークが導入される目的や、メリットとデメリット。世間の反応についてまとめました。
キッズウィークって何?
簡単に言うと、各地域ごとに夏休みの一部を他の月の平日に分散させ、それに合わせて保護者も有給を取得して会社を休み、大型連休をつくりあげることで、家族そろってでかける機会をつくるというものです。
キッズウィークを導入する目的は?
有給取得を促すことにより「休み方改革」を勧め、観光需要を分散して「地域の活性化」をはかる目的があります。
厚生労働省によると、企業などの有休取得率は2014年に47・6%だったようで、政府は20年までに70%に引き上げる目標を掲げ、キッズウィークが取得促進につながるとみているそうです。
メリットとデメリットは
《メリット》
・親子でおでかけができる機会が増える
・休みを分散することにより、観光地やテーマパーク、道路の混雑解消につながる
・政府が後押ししてくれるので、有給をとりやすくなる
《デメリット》
・会社によってはいくら政府が企業に強く勧めるといっても、簡単に休めない場合もある(休んだ分だけ仕事がたまる)
・子どものキッズウィークに合わせて保護者が有給取得を促されるとしたら、子どものいない方は休みたい時に休めなくなる
・むしろ子どものいない方にはデメリットしかない
わたしの意見
みんながみんな有給があると思うな!
みんながみんな有給を簡単にとれると思うな!
と私は思います(;’∀’)
そもそも有給なんかない自営業の親をもつ子どもはどうなるのか?
有給取得可能な会社に勤めている子どもは楽しい連休を過ごすでしょうが、飲食業や観光業界に勤めている親を持つ子どもは、むしろ忙しくなって仕事を休むことが出来ずおでかけどころではない。
有給の場合はいいですが、時給制の方は、子どもがいることで仕事に出られず、お給料が減ってしまいます。
キッズウィークが楽しい子どももいれば、「みんなおでかけできていいなー」「なんで私はキッズウィークにおでかけできないの!?(涙))」なんて思いをする子も少なくないのではないでしょうか。
だいたい学校関係は、我が子のキッズウィークと勤めている学校のキッズウィークが重なればいいけど、そうでなければ平日に簡単に有給なんかとれないです。行事前や行事があると尚更。
「先生は子どもがキッズウィークで家族でおでかけするので今週はお休みです」って有り得るようになっていくってことでしょうか。もしかすると、今後その対策として人材を確保してなんとか回せるように対策をしていくのかも知れません。
でも、ただでさえ保育士不足が問題視されている保育園。今後キッズウィークの対策としてその穴埋めの保育士が補充されるとも思えません。。
私の家庭でいうと、主人は料理人。私は保育士をしているので、我が子がキッズウィークを楽しむにはかなりの作戦が必要です。
世間の反応
Twitterやニュースのコメント欄を見ていると、賛否両論、さまざまな意見が飛び交っています。
専業主婦の方は、長期で休みが続くと「早く学校始まらないかな」と思う方も少なくないので、休みが分散されることは嬉しい。有給を促し、家族ででかける機会をつくってくれることは嬉しいと感じている方は多いようです。
しかし、自営業や時給制で働く方、学校関係に勤めている方たちは、簡単に休みがとれないのがわかっているので、キッズウィークに対して否定的な考えをもっている方が多いようですね。
独身の方や子どもがいない方は「しわ寄せが来る気しかしない」と批判的な意見が多くみられます。
さいごに
プレミアムフライデーのように、それぞれの立場で賛成と反対にわかれそうな今回の改革。
誰かが楽しんでいる裏では、誰かが頑張って働いてくれている。
全員にとってメリットのある施策は難しいとは思いますが、今回のキッズウィークが、せめて子どもたちを笑顔にするものであってほしいと願います。
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